米10年債入札、最高落札利回り0.677％と過去最低に迫る

　１２日、米財務省が実施した過去最高額となる３８０億ドルの１０年債入札は、堅調な需要を集め、最高落札利回りが０．６７７％と、過去最低だった７月時の０．６５３％に迫った。写真は３月６日撮影（２０２０年　ロイター/Mike Segar）

［ニューヨーク　１２日　ロイター］ - 米財務省が１２日実施した過去最高額となる３８０億ドルの１０年債入札は、堅調な需要を集め、最高落札利回りが０．６７７％と、過去最低だった７月時の０．６５３％に迫った。

ＢＭＯキャピタル・マーケッツの米金利ストラテジスト、ジョン・ヒル氏は、１０年債入札に対する需要は「堅調で、落札利回りは過去２番目の低水準となった。他の数値からもバイサイドの強い関心がうかがえる」と述べた。

落札比率は外国人投資家を含む間接入札者が６５．４３％、直接入札者が１４．７４％。国債の安定消化を担うプライマリーディーラー（米政府証券公認ディーラー）の落札比率は１９．８３％と、１２カ月平均の２６．１％を下回った。

応札倍率は２．４１倍と、７月時の２．６２倍を下回ったが、平均並みとなった。

入札結果を受け、１０年債利回りは低下したが、終盤では０．６６１％でほぼ横ばいとなった。