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フォードが3.7億ドルの和解金支払い、輸入車の高額関税逃れ問題で

ロイター / 2024年3月12日 9時11分

米自動車大手フォード・モーターは、トルコからの輸入車について高額の関税を不当に逃れる行為があったと米政府が追及していた問題で、3億6500万ドルを支払って和解することに同意した。米司法省が11日明らかにした。写真は「トランジット・コネクト」。2014年1月にデトロイトで開催された自動車ショーで撮影(2024年 ロイター/Joshua Lott)

David Shepardson

[ワシントン 11日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターは、トルコからの輸入車について高額の関税を不当に逃れる行為があったと米政府が追及していた問題で、3億6500万ドルを支払って和解することに同意した。米司法省が11日明らかにした。

フォードは2009年4月から13年3月にかけてトルコから輸入した商用バン「トランジット・コネクト」を一時的な装備を施して「乗用車」として通関手続きを終えた後、そうした装備を撤去して本来の商用車に戻していたとされる。

米税関・国境取締局(CBP)は13年、このトランジット・コネクトに適用する関税率は乗用車の2.5%ではなく、商用車の25%だとの判断を示した。

また米司法省は、フォードが輸入したトランジット・コネクトに後部座席などを取り付けていたが、実際の使用に供することを目的としない「見せかけ」の装着であり、25%の関税支払いを回避する意図があったと指摘した。

フォードの広報担当者は「当社は司法省の主張の多くの部分について強く異論を唱え、この件で何の責任も認めていない。しかしこうした複雑で足掛け10年にわたる争いを前に進めることの利点を踏まえ、和解に応じることにした」とコメントした。

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