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JPモルガン、第1四半期6%増益 金利収入見通しは予想下回る

ロイター / 2024年4月13日 4時40分

米金融大手JPモルガン・チェースが12日に発表した第1・四半期決算(3月31日まで)は利益が市場予想を上回った。2015年5月撮影(2024年 ロイター/Mike Segar)

[12日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェースが12日に発表した第1・四半期決算(3月31日まで)は利益が市場予想を上回った。ただ、市場事業を除く通期の純金利収入(NII)見通しがアナリスト予想を下回ったため、株価は下落した。

ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は「米経済は好調」とし、「消費者にはまだ余剰資金がある。株価は上昇している」と指摘。一方、世界的な紛争や持続的なインフレ圧力、量的引き締め(QT)など、経済見通しの重しになり得る「いくつかの重大かつ不確実な要因」について改めて警戒感を示した。

市場変動次第としつつも、市場事業を除く通期のNII予想を890億ドルと、従来予想の880億ドルから引き上げた。ただ、アナリスト予想の906億8000万ドルは下回った。

これを受け、株価は約6%下落した。

一方、第1・四半期の利益は134億2000万ドル(1株当たり4.44ドル)と、前年同期の126億2000万ドル(同4.10ドル)から6%増加した。

期中平均ローン残高は16%増の1兆3100億ドル。NIIは11%増の232億ドルとなった。米中堅銀行ファースト・リパブリック銀行の影響を除くNIIは5%増だった。

貸倒引当金繰入額は18億8000万ドル。前年同期は22億8000万ドルだった。

トレーディング収入は5%減の80億ドル。債券・通貨・コモディティ(FICC)トレーディング収入が7%減、株式トレーディング収入が横ばいだった。

投資銀行部門の収入は27%増の20億ドル。債券・株式引受業務が好調だった。一方、M&A(企業の合併・買収)に関する助言手数料は減少した。

総収入は9%増の419億3000万ドルだった。

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