中国スマホ販売見通し下方修正、ファーウェイに影響=調査会社
ロイター / 2020年2月14日 4時58分
調査会社カウンターポイント・リサーチは13日、中国を発生源とする新型コロナウイルスの感染拡大を受け、同国のスマートフォン販売見通しを下方修正した。深センで昨年10月撮影(2020年 ロイター/ALY SONG)
[13日 ロイター] - 調査会社カウンターポイント・リサーチは13日、中国を発生源とする新型コロナウイルスの感染拡大を受け、同国のスマートフォン販売見通しを下方修正した。中国の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL] が大きな影響を受けるほか、米アップル
香港に本拠を置くカウンターポイントは、中国のスマホの店頭販売の見通しを新型ウイルスの感染拡大期は50%、第1・四半期は20%下方修正。これにより世界的な販売は2020年は前年比で横ばいになるとの見方を示した。
カウンターポイントの調査責任者、トム・カン氏は「新型ウイルスは3月には封じ込められると予想している」としながらも、「中国の商業活動が完全に通常状態に戻るには、その後2カ月はかかる。スマホ市場は中国、世界ともに第1、第2・四半期は縮小する」と述べた。
カウンターポイントのアナリスト、フローラ・タン氏は、中国のスマホメーカー、オッポ(欧珀)とビボ(維沃)も店頭販売に大きく依存しているため影響を受けると指摘。ただ小米科技(シャオミ)<1810.HK>のほか、一加手机(ワンプラス)などはオンライン販売に重点を置いているほか、海外市場に注力しているため、それほど大きな影響は受けないとの見方を示した。
小米科技はこの日、新型ウイルスの感染拡大で第1・四半期の販売に影響が出るとの見通しを発表。ただ第2、第3・四半期は需要の回復が見込めるとした。
中国の第1・四半期のスマホ出荷について、調査会社カナリスは50%減、IDCは30%減を見込んでいる。
カウンターポイントのカン氏は「OEM(相手先ブランドによる生産)を行っている一部の中国企業では、すでに一部の部品が不足している。このため、世界的な販売は5─6%減少する可能性がある」と述べた。
カウンターポイントはアップルについて、店舗の一時閉鎖により販売台数が100万台程度減少する可能性があるとした。
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