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米国とトルコ、スワップ協定締結の可能性低い=元NY連銀総裁

ロイター / 2020年5月13日 18時15分

5月13日、ダドリー元ニューヨーク連銀総裁は電話インタビューに応じ、米連邦準備理事会(FRB)がトルコの外貨不足を支援する可能性は低いとの認識を示した。写真は米ドルとトルコリラの紙幣。1月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[イスタンブール 13日 ロイター] - ダドリー元ニューヨーク連銀総裁は電話インタビューに応じ、米連邦準備理事会(FRB)がトルコの外貨不足を支援する可能性は低いとの認識を示した。トルコが抱える経済的な課題や米国との外交関係悪化を理由に挙げている。

トルコは外貨準備高の減少に伴い、FRBなど主要国の中央銀行に対し、通貨スワップ協定の締結を要請している。[nL4N2CP1DK]

ダドリー氏は、FRBが通貨スワップ協定の拡大に「非常に消極的であることは間違いない」と発言。トランプ米大統領から強い要請があればFRBの決定に影響が出るかもしれない、としながらも「FRBが一方的に(トルコと通貨スワップ協定を締結すれば)非常に驚きだ」と述べた。

同氏は「トルコで通貨スワップが必要になっている理由は、FRBが表明している目標には合致しないとみられる。また米国との関係が悪化している国にFRBがスワップ枠を供与するとは考えにくい」と述べた。

その上で「絶対あり得ないとは言わないが、通貨スワップ協定を締結するハードルはかなり高い」と述べた。

FRBは3月、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ブラジル、ニュージーランド、韓国などと新たにスワップ協定を締結したが、トルコは対象外だった。

トルコリラ は先週、資金不足や新型コロナの経済への影響に対する懸念で最安値を更新。年初から15%以上下落している。

トルコのネットベースの外貨準備は今年になって400億ドルから280億ドル前後に減少。3週間前には250億ドルまで目減りした。同国の短期の対外債務は1700億ドル前後。[nL4N2CQ167][nL4N2CP270]

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