日経平均は反落、感染拡大と高値警戒感から利益確定売り
ロイター / 2020年11月13日 16時2分
東京株式市場で日経平均は反落。新型コロナウイルスの国内感染者数が過去最多を記録したことを受け、経済活動への影響が大きくなるとの懸念が再燃したほか、前日まで急騰で高値警戒感が生じていることから利益確定売りが優勢となった。写真は株価ボード、10月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)
[東京 13日 ロイター] -
日経平均
終値 25385.87 -135.01
寄り付き 25405.64
安値/高値 25215.31─25456.18
TOPIX
終値 1703.22 -23.01
寄り付き 1714.72
安値/高値 1692.99─1717.44
東証出来高(万株) 133373
東証売買代金(億円) 27215.92
東京株式市場で日経平均は、反落。新型コロナウイルスの国内感染者数が過去最多を記録したことを受け、経済活動への影響が大きくなるとの懸念が再燃したほか、前日まで急騰で高値警戒感が生じていることから利益確定売りが優勢となった。
12日の米国株式市場でダウはマイナスで取引を終了。新型コロナウイルスの新規感染者数の増加が続き、ワクチンの開発進展を受けて和らいでいた景気回復の遅れへの警戒感が再び台頭した。米追加経済対策をめぐる議会与野党の協議が難航していることも、相場の重しとなっている。
欧米のみならず、国内でも12日の感染者数が過去最多となったことで、コロナ禍による経済活動の停滞が懸念され、地合いが急速に悪化した。ただ、一方ではコロナ禍でも成長が期待できるグロース株が買い直されたほか、決算が好調だった銘柄には押し目買いも入っている。週末で買いのみならず、売りも手控えられ、後半の日経平均は下げ渋る展開となった。
市場では「ワクチン開発期待の高まりで、直近の相場において物色されていた空運業、陸運業、外食などが、人の移動制限が懸念されるようになることで売られた半面、ゲームなどの巣ごもり関連株が物色された」(野村証券・エクイティ・マーケットストラテジストの澤田麻希氏)との声が聞かれるなど、物色動向が変化した。
TOPIXは、1.33安で終了。東証1部の売買代金は、2兆7215億9200万円と膨らんだ。東証33業種では、その他製品を除く32業種が値下がりし、陸運業をはじめ内需セクターの値下がりが目立つ。
個別では、トヨタ自動車など主力の輸出関連株に安い銘柄が多いほか、JR東日本などの電鉄株が軟調、日本製鉄などの景気敏感株もさえない。一方、東京エレクトロンが上場来高値を更新するなどグロース株の一角が物色されたほか、指数寄与度が大きいファーストリテイリングも堅調だった。
東証1部の騰落数は、値上がり341銘柄に対し、値下がりが1789銘柄、変わらずが46銘柄だった。
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