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マスク氏、テスラ車購入でビットコインの使用停止 気候巡る懸念で

ロイター / 2021年5月13日 9時34分

5月12日、米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、暗号資産(仮想通貨)のビットコインを使ったテスラ車購入を停止したとツイートした。写真はビットコインのイメージ。1月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[12日 ロイター] - 米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は12日、暗号資産(仮想通貨)のビットコインを使ったテスラ車購入を停止したとツイートした。

ビットコインのマイニング(採掘)で使用される化石燃料に関する懸念が理由とした。

ツイートを受け、ビットコインは急落し、一時3月上旬以来の安値を付けた。

マスク氏は、テスラがビットコインを売却することはなく、マイニングがより持続可能なエネルギーに移行し次第、ビットコインを決済に使用する意向だとした。

また、ビットコイン取引にかかるエネルギーの1%未満の使用で済む他の仮想通貨にも着目していると述べた。

マスク氏は3月、テスラ車の購入にビットコインの利用が可能になったと表明していた。

ビットコインは、処理速度の速い高性能のコンピューターで複雑な数学的パズルを解くことで作成される。エネルギー集約型のプロセスで、現在は石炭など化石燃料を使用した電力に依存している場合が多い。

ケンブリッジ大学と国際エネルギー機関(IEA)が発表した最新のデータによると、こうしたビットコインのマイニングが消費する年間のエネルギーは現在のペースでは、オランダの2019年の消費量と同水準になるという。

マスク氏は、デジタル通貨を強く支持する一方で、クリーンなテクノロジーも提唱している。

マスク氏は「仮想通貨は多くの面で良いアイデアであり、有望な未来があると信じているが、環境に大きな犠牲を払うことになってはならない」と語った。

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