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英中銀、クラウド事業者巡り懸念表明 金融安定上のリスク

ロイター / 2021年7月13日 20時3分

 英中央銀行は13日、金融セクターにサービスを提供するクラウドコンピューティングプロバイダーについて、「秘密主義的」な傾向があるなどと指摘した上で、こうした事業者への銀行の依存が金融の安定への脅威とならないよう規制当局は行動する必要がある、との認識を示した。写真は英中銀。2020年5月ロンドンで撮影(2021年 ロイター/John Sibley)

[ロンドン 13日 ロイター] - 英中央銀行は13日、金融セクターにサービスを提供するクラウドコンピューティングプロバイダーについて、「秘密主義的」な傾向があるなどと指摘した上で、こうした事業者への銀行の依存が金融の安定への脅威とならないよう規制当局は行動する必要がある、との認識を示した。

銀行やその他金融機関は、効率向上とコスト削減のため、アマゾンやマイクロソフト、グーグルなどのクラウドコンピューティング会社にサービスをアウトソースすることが多い。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミック(世界的大流行)を受けて、こうしたトレンドは昨年ごろから加速している。

英中銀は、銀行が全てのサーバーを自身でホストするよりも、クラウドコンピューティングを利用したほうが信頼性が高いこともあると指摘。ただし、大手プロバイダーが条件や価格設定で強い決定権を持つことがあるとした。

ベイリー総裁は会見で「条件面で力を持つようになると、秘密主義や不透明性が助長され、サービスのリスクを監視するために必要な情報を顧客に提供しないといったことがある。現実にこうしたことが起きている」と語った。自身が懸念を抱いている企業名は特定しなかった。

英中銀の金融行政委員会(FPC)もこれより先、クラウドコンピューティングがもたらす金融安定上のリスクを軽減するため、追加的な政策措置が必要と指摘している。

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