日経平均は続伸、朝安後プラス転換 TOPIXは日の年初来高値更新
ロイター / 2021年9月13日 16時7分
9月13日、東京株式市場で日経平均は続伸した。朝方に小安く始まった後マイナス圏での推移が続いたが、大引けにかけて徐々に下げ幅を縮小しプラス転換した。東証で昨年10月撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)
[東京 13日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸した。朝方に小安く始まった後マイナス圏での推移が続いたが、大引けにかけて徐々に下げ幅を縮小しプラス転換した。
先週までの急騰で高値警戒感から上値が抑えられた一方、新型コロナウイルスの新規感染者数の減少傾向や国内政治の変化への期待感が引き続き支えとなった。
TOPIXは連日の年初来高値更新となった。
前場の日経平均は小安く始まった後、いったんプラスに切り返したが、長続きせず再びマイナスに沈んだ。後場では3万0300円近辺での小動きが継続したが、時間外取引での米株先物の上昇が引き金となり急速に下げ幅を縮小。大引けにかけてプラス転換した。
フィリップ証券のリサーチ部長、笹木和弘氏は「先週から海外投資家を中心に米国株から日本株に資金をシフトする動きが強まっている。まだ上昇局面の初動」とし、「高値警戒感はあるが、次の上げに向けて値固めをこなしながら上昇していくとみている」と述べた。
TOPIXは0.29%高の2097.71ポイントと連日の年初来高値更新。1990年8月15日以来、約31年ぶりの高値水準となった。東証1部の売買代金は2兆8504億4100万円だった。東証33業種では、鉄鋼、石油・石炭製品、銀行業、倉庫・運輸関連などの25業種が値上がり。輸送用機器、証券業、空運業などの8業種は値下がりした。
個別では、東京エレクトロン、アドバンテスト、信越化学工業などの半導体製造関連がしっかり。ソフトバンクグループ、日東電工、ファーストリテイリングはさえなかった。
そのほか、トヨタ自動車は反落。10日の引け後に東南アジアでの新型コロナウイルス感染拡大などに伴う部品供給不足により減産すると発表したことが嫌気された。その他自動車関連株も軟調だった。
東証1部の騰落数は、値上がり1534銘柄に対し、値下がりが554銘柄、変わらずが101銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 30447.37 +65.53 30372.02 30,229.01─30,447.37
TOPIX 2097.71 +6.06 2084.71 2,079.87─2,097.71
東証出来高(万株) 113544.00 東証売買代金(億円) 28504.41
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