シェブロン、世界最大の水素貯蔵プロジェクトの過半数株式取得

　米石油大手シェブロンは９月１２日、再生可能エネルギーで製造した水素の世界最大の貯蔵施設を建設するプロジェクト「ＡＣＥＳデルタ」の過半数株式を取得したと発表した。写真は同社のロゴ。２０２２年１２月、ベネズエラのカラカスで撮影（２０２３年　ロイター/Gaby Oraa）

Sabrina Valle

[ヒューストン １２日 ロイター] - 米石油大手シェブロンは１２日、再生可能エネルギーで製造した水素の世界最大の貯蔵施設を建設するプロジェクト「ＡＣＥＳデルタ」の過半数株式を取得したと発表した。金額などは公表されていない。

ＡＣＥＳデルタは、三菱重工グループの米国現地法人である三菱パワーアメリカと、米マグナム・デベロップメントの合弁事業で、米ユタ州に施設を建設する。シェブロンはプライベートエクイティー企業のハディントン・ベンチャーズから株式を購入した。

このプロジェクトは昨年、米エネルギー省のクリーンエネルギー融資プログラムの対象となり、５億０４００万ドルの融資保証を受けた。

シェブロンによると、この貯蔵施設は日量最大１００トンの水素を貯蔵するように設計されており、２０２５年半ばに商業稼働を始める見通しだ。