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アップル、iPhone12の電磁波は基準満たすと仏当局に反論

ロイター / 2023年9月14日 0時34分

 フランスのジャンノエル・バロー・デジタル経済担当相は12日、米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)12」は比吸収率(SAR)が許容値を超えているため、対策を講じなければ、同国での販売を停止しなければならなくなると述べた。2019年6月、仏ルシニャックで撮影(2023年 ロイター/Regis Duvignau)

[パリ 13日 ロイター] - 米アップルは13日、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)12」から放出される電磁波は世界的な安全基準を満たしていると複数の国際機関から認定されたと発表した。

フランス国家周波数庁(ANFR)は12日、iPhone12Sの比吸収率(SAR)が法的に認められている値を超えていることが試験により判明したとして、フランスでの販売を停止するよう命じた。

アップルは世界で適用される全てのSAR規制と基準を満たしていることを証明する自社と第三者機関の試験結果を、ANFRに提供したと明らかにした。

ANFRの審査結果に異議を唱えており、基準に適合していることを示すために引き続きANFRと協力していくと表明した。

SARは携帯電話機などからの電磁波が人体組織に吸収される場合の安全性を評価する基準とされる。

バロー・デジタル経済担当相は12日、仏紙パリジャンのインタビューで、電波の問題を修復するにはソフトウエアのアップデートで十分と指摘。「アップルは2週間以内に対応する見通しだ。同社が対応しなければ、私はiPhone12のリコールを命じる用意がある」と語った。

一方、SARに関する国際ガイドラインを定めた国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)のロドニー・クロフト議長は、SARの基準値は科学者が有害性を確認した水準を大幅に下回って設定されており、「健康と安全の観点からは、誰かを危険にさらすようなことはない」と指摘。ANFRはユーザーが着ている衣服などを想定せず、端末が直接肌に接触することを想定した方法で測定しているため、ANFRの調査結果は他の規制当局の結果とは異なる可能性があるとした。

フランス政府の関係者は、ANFRの試験はアップルが使用した方法とは異なるとした。

ANFRは今後、他の欧州連合(EU)加盟国に試験結果を伝える予定。

ドイツの電気・ガス、通信等の規制機関、連邦ネットワーク庁(BNetzA)は「フランスでの手続きは欧州全体の指針になる」とし、ドイツも同様の手続きを行う可能性があるとした。

ドイツ連邦放射線防護庁(BfS)もフランスの決定は欧州全体に影響を及ぼす可能性があると述べた。

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