仏中銀、第3四半期成長率は前期比0.1─0.2％と予想 エネなど好調

　９月１２日、フランス中央銀行は月例景況感調査で、第３・四半期の経済成長率は製造業とエネルギー、サービス部門に押し上げられ、前期比０．１─０．２％の小幅な伸びになるとの予想を示した。パリで昨年７月撮影（２０２３年　ロイター／Benoit Tessier）

［パリ　１２日　ロイター］ - フランス中央銀行は１２日公表の月例景況感調査で、第３・四半期の経済成長率は製造業とエネルギー、サービス部門に押し上げられ、前期比０．１─０．２％の小幅な伸びになるとの予想を示した。

中銀が８５００社を対象に実施した月次調査によると、工業部門企業のうちサプライチェーン（供給網）問題を課題に挙げたのは１７％にとどまり、製造業部門の好調が活動に恩恵をもたらしていることが分かった。

複数の原子力発電所がメンテナンスを終了して再稼働したことからエネルギー部門の活動が押し上げられた一方、サービス部門も底堅さを見せた。

インフレ圧力は緩和しており、工業部門で８月に値上げしたと回答した企業は４％と、前月の９％、２０２２年８月の２１％を下回った。

サービス部門でもインフレ圧力が緩和。９月に値上げしたとの回答は８％と、８月の１１％と前年同月の１５％をそれぞれ下回った。