仏、パレスチナ支持デモを禁止 大統領が国内の対立回避呼びかけ
ロイター / 2023年10月13日 10時57分
フランスの首都パリで12日、パレスチナ支持を訴える集会が開かれ、警察は催涙ガスや放水銃を使ってデモ隊を解散させた。写真は、2023年10月12日にパリで会見する同国のマクロン大統領。(2023年 ロイター/Michel Euler/Pool via REUTERS)
Layli Foroudi Michel Rose
[パリ 12日 ロイター] - フランスの首都パリで12日、パレスチナ支持を訴える集会が開かれ、警察は催涙ガスや放水銃を使ってデモ隊を解散させた。マクロン大統領は国民に、イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスとの衝突を国内に持ち込まずに結束を維持するよう呼びかけた
ダルマナン内相は先に、パレスチナ支持のデモが社会秩序を乱す恐れがあるとして禁止すると発表していた。
フランスには欧州最大のイスラム教徒とユダヤ教徒のコミュニティーがある。中東での紛争はこれまでも繰り返し、国内に緊張をもたらしてきた。
マクロン氏はテレビ演説で「国際的な分断に国内の分断を加えてはならない。結束という盾が、憎悪や過激行為から私たちを守ってくれるだろう」と強調した。
学校やシナゴーグ(ユダヤ教会堂)を含むユダヤ人施設の警備を強化するとも述べた。
パリではパレスチナを支持する数百人のデモ隊が幾つかに分かれて集会を開き、「イスラエルは人殺し」「マクロンは共犯者」などと叫んだ。マクロン氏はパレスチナ自治区ガザを実効支配するハマスによるイスラエルへの大規模攻撃を非難し、イスラエルとの連帯を表明していた。
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