途上国債務再編、個別事案で進展とIMF ザンビア覚書締結に前進
ロイター / 2023年10月13日 13時14分
国際通貨基金(IMF)は12日、ザンビアの債務再編協議が覚書締結に向けて進展したことを歓迎した。写真はゲオルギエバIMF専務理事。モロッコのマラケシュで撮影(2023年 ロイター/Susana Vera)
Andrea Shalal Rachel Savage Jorgelina do Rosario
[マラケシュ(モロッコ) 12日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は12日、ザンビアの債務再編協議が覚書締結に向けて進展したことを歓迎した。ゲオルギエバIMF専務理事は、途上国の債務軽減を目指す20カ国・地域(G20)の「共通枠組み」はなかなか成果が上がらないが、ザンビアなど個別国のケースで最近進捗が見られると指摘した。
ザンビアは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)が起こった2020年にアフリカ地域で最初にデフォルト(債務不履行)を起こした。共通枠組みプロセス下での再編協議は難航していた。
ゲオルギエバ氏は会見で、共通枠組みができる前に比べれば、債務再編について楽観的になったとしながらも、さらなる進展が必要だと指摘した。
これに先立つ会見では、共通枠組みを完全に放棄することは、世界を「予測不可能な環境」に置くことになるとし、債務再編と気候危機をより整合させるなど、創造的アプローチも必要だと述べていた。
12日は米国、中国、その他G20諸国、ザンビアなどの債務国、民間債権者、IMF、世界銀行の担当者が債務問題について協議するグローバル・ソブリン・デット・ラウンドテーブルが開催された。
終了後、IMF、世銀、G20議長国のインドは共同声明を発表し、ザンビアなど個別国の事案では「大きな進展」が見られるものの、債権者間の同等性確保(CoT)についてなお民間債権者と公的債権者の間で相違があるとし、「公的二国間債権者と民間債権者の間のCoTの評価と実施は依然として見解が分かれる問題で、全ての利害関係者による合意は達成できなかった」と述べた。
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