英中銀の政策決定、今後も判断分かれる見込み＝ベイリー総裁

イングランド銀行（英中央銀行）のベイリー総裁は１３日、政策金利を巡る決定は今後も判断が分かれるとの見方を示した。８月の代表撮影。（2023年　ロイター）

[マラケシュ（モロッコ） １３日 ロイター] - イングランド銀行（英中央銀行）のベイリー総裁は１３日、政策金利を巡る決定は今後も判断が分かれるとの見方を示した。国際金融協会（ＩＩＦ）の年次総会で述べた。

９月の金融政策委員会は５対４で利上げ停止を決めた。将来の決定について、ベイリー氏は他の当局者と同様に選択肢をオープンにしておくべきとの考えを示した。

「前回の会合はぎりぎり（の決定）だった。（中銀のチーフエコノミスト）ヒュー・ピル氏が今週述べたように今後も（判断が）拮抗するだろう」と語った。

英国のインフレ率は８月に１年半ぶりの低水準となる６．７％へ減速した。ベイリー氏は高インフレへの対応を中銀が順調に進めている明らかな兆候があるとしながらも、まだすべきことが多いと述べた。

インフレ目標達成への「最後の１マイル」は制限的な政策によるところが大きいとし、景気見通しは「非常に低迷」しているようだと指摘した。

英国の潜在成長率は過去に比べて「かなり低い」とし、今後も金融政策の重しになると話した。