ハマス、ガザ北部住民に自宅にとどまるよう呼びかけ
ロイター / 2023年10月13日 20時28分
イスラエル軍が北部住民に南部への避難を指示したパレスチナ自治区ガザでは、モスクが住民に自宅を離れないよう呼びかけている。ハマスも住民にとどまるよう促した。イスラエルの戦車、ガザとの境界付近で13日撮影。(2023年 ロイター/Violeta Santos Moura)
[13日 ロイター] - イスラエル軍が北部住民に南部への避難を指示したパレスチナ自治区ガザでは、モスクが住民に自宅を離れないよう呼びかけている。ハマスも住民にとどまるよう促した。
イスラエル軍は24時間以内の避難を指示。ガザ周辺には戦車などの部隊が集結しており、地上侵攻が近い可能性を示唆する。
地上戦が差し迫る中、イスラエル、ハマス双方が心理戦を展開する。
イスラエル軍は避難指示で「あなた方を人間の盾として利用しているハマスのテロリストから離れなさい」と呼びかけるとともに「ハマスのテロリストは、ガザ市の家屋の下にあるトンネルや、罪のないガザ市民が住む建物の中に隠れている」と指摘した。
ハマスの内務省報道官は会見で、世界各地のアラブ人、特にイスラエルと国境を接する国々のアラブ人に、ガザ住民への支援を呼びかけた。
イスラエルが虐殺を行い再びパレスチナの民を追放しようとしていると指摘し、ガザ北部の市民にとどまるよう促した。
ガザのアナリスト、タラル・オカル氏は、イスラエル軍の指示は「ガザのパレスチナ市民をナクバに追いやる試み」と指摘した。ナクバは、1948年のイスラエル建国に伴い、多くのアラブ人が居住地を追われ難民となったことを指し、アラビア語で災厄を意味する。
「イスラエルは、1948年のときにやったことを国際社会やカメラの前で繰り返している」とロイターに語った。
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