米ミシガン大消費者信頼感、10月も低下 インフレ期待上昇

米ミシガン大学が１３日発表した１０月の消費者信頼感指数（速報値）は６３．０と、前月の６８．１（確報値）から低下した。２０２２年８月撮影（２０２３年　ロイター/Sarah Silbiger/File Photo）

[ワシントン １３日 ロイター] - 米ミシガン大学が１３日発表した１０月の消費者信頼感指数（速報値）は６３．０と、前月の６８．１（確報値）から低下した。低下は３カ月連続。市場予想中央値の６７．２を下回った。

消費者調査ディレクターのジョアン・シュー氏は「物価高の重圧が続いていることを反映して、ほぼ全ての層で消費者心理が後退した」と述べた。

１年先のインフレ期待は３．８％と、前月の３．２％から上昇。５カ月ぶりの高水準となった。

５年先のインフレ期待も３．０％と、前月の２．８％から上昇した。ただ、過去２７カ月のうち２５カ月は２．９─３．１％の狭いレンジ内にとどまっている。

ハイ・フリークエンシー・エコノミクス（ニューヨーク）のチーフ米国エコノミスト、ルベーラ・ファルーキ氏は「雇用の伸びは依然としてプラスで、物価上昇圧力が徐々に和らぐにつれて所得が増加しているにもかかわらず、消費マインドの指標は慎重さを示している」と指摘した。