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米シティ、第3四半期利益は予想上回る トレーディングなど好調

ロイター / 2023年10月14日 2時15分

米金融大手シティグループが13日発表した第3・四半期決算は市場予想を上回った。2020年10月撮影(2023年 ロイター/Nick Zieminski/File Photo)

Manya Saini Tatiana Bautzer

[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米金融大手シティグループが13日発表した第3・四半期決算は市場予想を上回った。トレーディング収入や投資銀行手数料が急増した。同銀は過去数十年で最大の構造改革に取り組んでいる。

純利益は前年比2%増の35億ドル、1株当たり利益は横ばいの1.63ドルとなった。調整後ベースでは1株当たり1.52ドルで、LSEGがまとめた市場予想の1.21ドルを上回った。

法人顧客部門の収益は前年比12%増。トレーディング収益が10%増の45億ドルとなったことが貢献した。フィクストインカムは14%の増収だった。

投資銀行業務の手数料は34%急増した。同部門は過去数四半期にわたり不調が続いていた。

パーソナルバンキングおよびウェルスマネジメント部門の収益は10%増の68億ドルに急増した。

第3・四半期末の預金残高は前年比3%減の1兆3000億ドル。顧客が高利回りの資産に資金を移行した。

全体の収入は9%増の201億ドルとなった。

マーク・メイソン最高財務責任者(CFO)は、ボラティリティーが回復し債券とコモディティーのパフォーマンスが向上したため、市場部門にとって「非常に好調な四半期」だったと語った。

また、不透明な環境の中でも米国の消費者向け融資は依然として健全だとし、「米経済はその耐性でわれわれを驚かせ続けている。それでも来年前半には穏やかな景気後退になると予測している」との見通しを示した。

ジェーン・フレイザー最高経営責任者(CEO)は9月、大規模な組織再編を発表した。ただ、第3・四半期決算にはまだ反映されていない。

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