NY外為市場=ドル指数1週間ぶり高値、米CPI受けた流れ継続
ロイター / 2023年10月14日 6時22分
[ニューヨーク 13日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが続伸し、主要通貨バスケットに対し1週間ぶり高値を付けた。前日の取引は予想を上回る9月の米消費者物価指数(CPI)を受け連邦準備理事会(FRB)が金利をより長期間高水準に維持するという観測が強まる中、ドルは急伸していた。
9月CPIは前月比0.4%上昇、前年比3.7%上昇で、ともに市場予想を上回った。
11日に発表された9月の米卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)も前年比2.2%上昇した。伸びは8月から加速し、予想の1.6%上昇を上回った。
マネックス・セキュリティーズのFXトレーダー、ヘレン・ギブン氏は、11日にはPPIに対する反応は比較的控えめだったものの、「CPIを受けそうした反応に修正が入り、ドルの大幅な動きにつながった」という見方を示した。
主要6通貨に対するドル指数は0.11%高の106.63。前日は、1日としては3月15日以来最大の伸びを記録した。週足では0.5%上昇する見通し。
イスラエル情勢を受け、経済的かつ地政学的な不確実性が高まる中、ドルが再び勢いを増しているとアナリストは指摘する。イスラエル軍は13日、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザのガザ市で数日以内に「大規模な」作戦を展開するとし、100万人以上のガザ市住民に24時間以内に南部へ避難するよう指示した。
FRB当局者のハト派的なトーンもドルを支えている。フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁はこの日、物価上昇圧力が弱まりつつある中、FRBは利上げを終了する可能性が高いとの考えを示した。
米ミシガン大学が13日発表した10月の消費者信頼感指数(速報値)は63.0と、前月の68.1(確報値)から低下した。低下は3カ月連続。市場予想中央値の67.2を下回った。
円は対ドルで、0.21%高の149.5円。RBCのチーフ為替ストラテジスト、アダム・コール氏は「介入リスクは明らかに高く、ドル/円の動きを抑制している」と指摘した。
オフショア人民元は横ばいの1ドル=7.3114元。中国国家統計局が13日発表した9月の物価統計は、CPIが前年比横ばいとなる一方、PPIは2.5%下落した。デフレ圧力は続いている。
カナダドルは対米ドルで小幅上昇。カナダの主要輸出品目である原油価格が上昇する中、カナダ中銀が月内の会合で追加利上げを実施するという観測が強まっている。
ドル/円 NY終値 149.55/149.57
始値 149.62
高値 149.73
安値 149.46
ユーロ/ドル NY終値 1.0509/1.0513
始値 1.0517
高値 1.0547
安値 1.0496
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1ユークス、脚本家の野島伸司氏が社外取締役を辞任 一身上の都合
ロイター / 2024年7月23日 16時55分
-
2危険な暑さ…千葉で39度も 「長袖」で対策? 直射日光防ぎ、「冷感」「放熱」猛暑対策に特化【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月23日 23時6分
-
3トヨタ子会社の3工場で稼働停止、部品欠品で「ランクル」「アルファード」の生産ストップ
読売新聞 / 2024年7月23日 20時15分
-
4「トヨタが日本を見捨てたら、日本人はもっと貧しくなる」説は本当か
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月24日 6時20分
-
5「脱ママチャリ」電動自転車がここへ来て人気の訳 10万超でも高性能化、小型化で「1人1台」に?
東洋経済オンライン / 2024年7月23日 10時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください