北部クルド人自治区油田の生産再開で3日以内に合意へ＝イラク石油相

イラクのアブドゥルガニ石油相は１２日、北部クルディスタン地域（クルド人自治区）の油田について、石油生産の再開へ向けてクルド人自治政府や外国企業との間で３日以内に合意に達するとの見通しを示した。写真はブドゥルガニ石油相。５月撮影。（2023年 ロイター/Essam Al-Sudani/File Photo）

Ahmed Rasheed

[バグダッド　１２日　ロイター] - イラクのアブドゥルガニ石油相は１２日、北部クルディスタン地域（クルド人自治区）の油田について、石油生産の再開へ向けてクルド人自治政府や外国企業との間で３日以内に合意に達するとの見通しを示した。クルド人自治区のアルビルでの発言。

アブドゥルガニ氏は、同日始まったクルド人自治区資源省などとの協議について、「全ての問題を解決し、石油の生産と輸出の再開を促すのが目的だ」と説明。「最初のステップは、イラクの憲法に合致するように既存の契約を調整し、地域や企業と合意することだ。われわれは３日以内に合意に達することができる」と述べた。

イラクとトルコを結ぶパイプラインを経由した同自治区産石油の輸出再開について、トルコと「理解」に達したという。

トルコは国際商業会議所（ＩＣＣ）の仲裁結果を受けて、３月２５日からイラク・トルコ間のパイプラインを通じた北部からの石油輸出を停止。ＩＣＣはトルコに対し、２０１４年から１８年にかけての無許可輸送に対する損害賠償として約１５億ドルをイラクに支払うよう命じた。