ＮＺ経常赤字、第3四半期は大幅拡大 歴史的高水準

Lucy Craymer

[ウェリントン １３日 ロイター] - ニュージーランド（ＮＺ）統計局が１３日発表した第３・四半期の経常収支は１１４億７０００万ＮＺドル（７０億米ドル）の赤字となり、前期の４６億５０００万ＮＺドルから大幅に拡大した。

９月までの年間赤字額は３０５億８０００万ＮＺドルで、国内総生産（ＧＤＰ）比７．６％となり、第２・四半期と同水準だった。

経常赤字のＧＤＰ比率は２０２２年第４・四半期に過去約３０年で最も高い水準を記録、その後も高止まりしている。

オーストラリア・アンド・ニュージーランド銀行（ＡＮＺ）のエコノミスト、マイルズ・ワークマン氏は、対外収支状況は持続不可能だと指摘。「財政再建と金融引き締めがいずれ問題解決に役立つはずだが、それまではあらゆる衝撃に対してニュージーランドは脆弱なままだ」と指摘し、信用格付けを圧迫する恐れがあると述べた。