ガザ南部検問所、支援物資検査のため開放＝赤新月社

パレスチナ自治区ガザへの支援物資を積んだトラック８０台が１２日、検査のためエジプトからガザ南部のケレムシャローム検問所に送られた。写真は９月１０日、ガザ南部で撮影（２０２３年　ロイター/Ibraheem Abu Mustafa）

[イスマイリーア（エジプト １２日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザへの支援物資を積んだトラック８０台が１２日、検査のためエジプトからガザ南部のケレムシャローム検問所に送られた。支援物資の搬入を加速するため新たな検査システムが導入されたことを受けた。パレスチナ赤新月社の職員が明らかにした。

エジプトからガザに入る支援物資はこれまで、検査のためエジプトとイスラエルの国境にある別の検問所に送られ、搬入に時間がかかる原因となっていた。

援助関係者によると、イスラエルとガザ、エジプトの境界に位置し、ラファから約３キロのケレムシャローム検問所を使用することで、より多くのトラックを検査することが可能になる。ヨルダンからも戦闘開始後初めて支援物資が運ばれる見通しという。

ガザの人道状況が悪化する中、国連はイスラエルに対し、ケレムシャロームからガザに支援物資を直接搬入するのを認めるよう求めている。外交筋によると、イスラエルは物資がハマスを利することを警戒し、今のところ拒否している。