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ブラジル中銀、8日に0.5%利下げガイダンス破棄を検討=関係筋

ロイター / 2024年5月13日 11時50分

 5月10日、ブラジル中央銀行は8日の金融政策委員会(COPOM)で25ベーシスポイント(bp)の利下げを決定する前に、50bp利下げという事前ガイダンスの破棄の是非を議論していたことが関係者の話で分かった。写真は同中銀。ブラジルのブラジリアで昨年2月撮影(2024 ロイター/Adriano Machado)

Marcela Ayres

[ブラジリア 10日 ロイター] - ブラジル中央銀行は8日の金融政策委員会(COPOM)で25ベーシスポイント(bp)の利下げを決定する前に、50bp利下げという事前ガイダンスの破棄の是非を議論していたことが関係者の話で分かった。

9人構成のCOPOMで、ルラ大統領が任命した理事4人が50bpの利下げを主張したものの、カンポス・ネト総裁と理事4人が25bpの利下げに票を投じた。

意見が割れたことを受け、ルラ政権が任命した理事が過半数となる来年にハト派的な政策転換が行われるのではないかとの懸念が広がった。

だが関係筋によると、8日のCOPOMで最も議論を呼んだのは、50bp利下げという明確な事前ガイダンスを破棄するかどうかだったという。中銀は3月、5月にも50bpの利下げを行う可能性を示唆していた。

カンポス・ネト総裁は4月、世界経済や国内状況を巡り先行き不透明感が高まっているとし、利下げペースを減速させる可能性に言及。その数日後には、著しい不透明感のため金融政策の指針を示すのが困難になったとし、政策担当者が今後の50bp利下げにもはやコミットしていないことを示唆した。

中央銀行の理事会内で意見が分かれることは世界的に珍しいことではないが、ルラ大統領の属する左派勢力が最近の金融政策を声高に批判しているため、ブラジル中銀内の対立は特に注目されている。

カンポス・ネト総裁とボルソナロ前大統領が任命した理事2人は12月で任期を終える。

中銀はコメントを差し控えた。

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