米政府、石油企業にベネズエラ資産維持を許可 11月15日まで

　５月１０日、米政府は、ベネズエラ国営石油ＰＤＶＳＡとの一部取引に関する許認可を延長した。写真はＰＤＶＳＡのロゴ。ベネズエラのカラカス で昨年１２月撮影（２０２４　ロイター／Gaby Oraa）

Timothy Gardner

[ワシントン １０日 ロイター] - 米政府は１０日、ベネズエラ国営石油ＰＤＶＳＡとの一部取引に関する許認可を延長した。ベネズエラに対する制裁復活後も米石油企業がベネズエラに保有している資産を維持できるようにする。

ただ、ベネズエラ産原油の掘削やくみ上げ、精製、買い付け、輸送、出荷は引き続き禁止する。米政府は先月、ベネズエラに対する広範な経済制裁を復活した。

米財務省のウェブサイトに掲載された通知によると、許認可は１１月１５日まで延長され、米油田開発サービスのハリバートン、ＳＬＢ（旧シュルンベルジェ）、ベーカー・ヒューズ、ウェザーフォード・インターナショナルの４社が対象となっている。

同省は先月、ベネズエラと取引をする全企業に対し、段階的に取引を縮小するための猶予を５月末まで与えた。 ４月のベネズエラ石油輸出は３８％減少した。