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イスラエルの格付け据え置き、見通しネガティブ=ムーディーズ

ロイター / 2024年5月13日 14時19分

格付け会社ムーディーズは10日、イスラエルの格付けを「A2」に据え置き、見通しはネガティブで維持した。写真はイスラエル中銀。エルサレムで20年撮影。(2024年 ロイター/Ronen Zvulun/File Photo)

[10日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズは10日、イスラエルの格付けを「A2」に据え置き、見通しはネガティブで維持した。地政学リスクへのエクスポージャーが高いことが理由とした。

ムーディーズは今年2月にイスラエルの格付けを引き下げ、S&Pも4月に格下げを発表した。

イスラエルはパレスチナ自治区におけるイスラム組織ハマスとの戦闘に加え、レバノンの親イラン勢力ヒズボラとも交戦している。

ムーディーズはこうした敵対行為がイスラエルとイランの全面紛争に発展する可能性は「無視できない」ものの、依然低いと指摘した。

ただ、紛争継続によってイスラエルの財政は持続的に弱体化するとの見方を示した。

戦争によって国防費もかさみ、財政赤字は4月に対国内総生産(GDP)比7%と、2024年目標の6.6%を超えた。

ムーディーズは今年の財政赤字比率を約7.8%と予想。GDP成長率の下振れと歳出の上振れを背景に、2月に示した予想から1%ポイント引き上げた。

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