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ロシア軍、北東部ハリコフで地上攻勢強化 戦線拡大

ロイター / 2024年5月14日 4時42分

ロシア軍は13日、ウクライナ北東部ハリコフ州で地上侵攻を強化した。2021年4月撮影(2024年 ロイター/David W Cerny)

Yuliia Dysa Olena Harmash

[キーウ 13日 ロイター] - ロシア軍は13日、ウクライナ北東部ハリコフ州で地上侵攻を強化した。ハリコフ州のシネグボフ知事によると、ロシア軍は戦線を拡大させようと小規模な集団で新たな区域に対する攻撃を進めている。

ハリコフ州の州都ハリコフはウクライナ第2の都市。ロシア軍は10日にロシア国境に接するハリコフ州への地上侵攻を開始し、これまで東部と南部が中心だった戦闘が北東部に拡大した。

ロシア軍は12日、ハリコフ州の国境地帯にある9集落を制圧したと表明。シネグボフ知事はこの日、ロシア軍は国境から約5キロの距離にあるボウチャンスクのほか、ハリコフ市の北にあるリプツィに向かって進軍を続けているとし、「状況は困難だ」と述べた。

同知事によると、現時点でウクライナ軍はボウチャンスクへの全ての進入路の防衛に成功している。ただ、ウクライナ検察当局によると、ロシア軍はこの日ボウチャンスクに対する砲撃を行い、少なくとも5人が負傷した。

シネグボフ知事は、ロシア軍の進軍を食い止めているものの、戦闘が新たな居住地に拡大する現実的なリスクがあるとしている。

同知事によると、ボウチャンスクと周辺地域から住民約5700人がすでに避難。まだ残っているとみられる約300人の住民に避難を呼びかけている。

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