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アングル:日本株投資信託から資金流出 相場の勢い減退で

ロイター / 2024年6月13日 13時33分

LSEGリッパーによると、主に日本株に投資する日本と世界の投資信託は5月に72億ドル相当の資金が流出し、過去8年間で最大の流出となった。写真は2015年8月、東京証券取引所でで撮影(2024年 ロイター/Yuya Shino)

Patturaja Murugaboopathy

[12日 ロイター] - LSEGリッパーによると、主に日本株に投資する日本と世界の投資信託は5月に72億ドル相当の資金が流出し、過去8年間で最大の流出となった。長期にわたって上昇してきた相場の勢いが失われた上、利上げ観測が台頭したことが背景。

フェデレーテッド・ハーミーズのシニア・ポートフォリオ・マネジャー、マーティン・シュルツ氏は「当社の見解では、日本株はこれまでの上昇局面を経て短期・中期的には踊り場に入る公算が大きい」と述べた。

同氏はまた、日本株から資金が流出した要因として、利益確定の動きと国内政局を巡る懸念を挙げた。最近の世論調査では、岸田文雄首相の支持率は2021年の就任以降で最低となっている。

日本株に投資する主要な投資信託では、「野村NEXT・FUNDS日経225連動型上場投信」から20億7000万ドルの資金が流出。「野村NEXT・FUNDS・TOPIX連動型上場投信」は12億8000万ドル、「iシェアーズMSCIジャパンETF」は6億9900万ドルの流出となった。

日経平均は3月に過去最高値を更新したが、その後は水準を切り下げてボックス圏内で推移している。これまでの長期的な相場上昇により、バリュエーションは割高感が強まっている。

MSCIジャパン指数採用銘柄の業績見通しに基づく株価収益率(PER)は15.4倍と、10年平均の14.1倍やMSCIアジア太平洋指数の14.03倍を上回っている。

ポラリス・キャピタル・マネジメントのシニア投資アナリスト、ケニース・キム氏は、アジア全体で持ち高調整の動きが見られると指摘、2023年に見られた日本への力強い資金流入は減退したと話した。

リッパーによると、インド株ファンドには5月に24億1000万ドルの資金が流入、年初来では246億5000万ドルが流入した。中国株ファンドは5月に11億ドルが流入、年初来では468億8000万ドルの流入となった。

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