国連安保理、北朝鮮の人権問題巡り公開会合 中国・ロシアは反発
ロイター / 2024年6月13日 14時58分
6月12日、国連安全保障理事会は北朝鮮の人権問題について協議する公開会合を開催した。会合に報告者として出席した国連のターク人権高等弁務官は、北朝鮮の人々の生活は「希望のない闘いの日々」だと語った。マレーシアで2017年3月撮影(2024年 ロイター/Edgar Su)
Michelle Nichols
[国連 12日 ロイター] - 国連安全保障理事会は12日、北朝鮮の人権問題について協議する公開会合を開催した。会合に報告者として出席した国連のターク人権高等弁務官は、北朝鮮の人々の生活は「希望のない闘いの日々」だと語った。
「北朝鮮の人権状況を、朝鮮半島の平和と安全保障を巡る考慮事項から切り離すことは不可能」とも述べた。
北朝鮮の人権に関する会合が安保理で開かれるのは昨年8月以来。
公開会合の開催は米国、日本、韓国、英国が要請した。中国とロシアは反対し、会合開催の是非を問う投票を要求。ロシアと中国が反対票を投じモザンビークは棄権、最終的に12カ国の賛成で開催が決まった。
中国の耿爽国連次席大使は「北朝鮮の人権問題に安保理が介入するのは、朝鮮半島の緊張を和らげる助けにはならない。逆に反感を強め、対立を激化させる」と主張した。
米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は、北朝鮮における人権侵害は世界の平和と安全への脅威と「表裏一体」と指摘。「北朝鮮は国内外での強制労働や北朝鮮労働者の搾取に依存して大量破壊兵器を開発している。中国とロシアが北朝鮮を守ろうとしているのは恥ずべきことだ」と非難した。
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