米最高裁、中絶薬の制限認めず 下級審の判断覆す
ロイター / 2024年6月14日 7時44分
6月13日、米連邦最高裁判所は、国内に普及している経口妊娠中絶薬「ミフェプリストン」の入手や使用を全面的に認めるべきだとの見解を示した。写真は米首都ワシントンにある最高裁判所。1日撮影(2024年 ロイター/Will Dunham)
Andrew Chung
[13日 ロイター] - 米連邦最高裁判所は13日、国内に普及している経口妊娠中絶薬「ミフェプリストン」の入手や使用を全面的に認めるべきだとの見解を示した。
一定の制限を加えることを決めた下級審の判断を覆した形。最高裁の判事9人全員が制限導入に反対し、そうした措置を求めている原告側は訴訟を続ける上で必要となる法的な要件を満たしていないと指摘した。
ミフェプリストンは2000年に米食品医薬品局(FDA)が承認し、米国の中絶の6割以上で使用されている。
ミフェプリストンの処方や流通が行われている現状維持を求めてきたバイデン政権にとっても今回の決定は朗報だ。
最高裁としては、中絶を憲法上の権利と認めた1973年の「ロー対ウェード」判決を2022年に覆して以来、生殖の権利について初めて主要な判断を下した。
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