米アドビ、通期売上高見通し引き上げ ＡＩ搭載ソフトの需要堅調

　６月１３日、米デザインソフト大手アドビは、２０２４年度（２３年１２月─２４年１１月）の売上高見通しを上方修正した。２月１９日撮影（２０２４年　ロイター/Dado Ruvic）

Zaheer Kachwala

[１３日 ロイター] - 米デザインソフト大手アドビは１３日、２０２４年度（２３年１２月─２４年１１月）の売上高見通しを上方修正した。人工知能（ＡＩ）を搭載した同社の編集ツールを利用する企業や消費者が増えている。

同社株は引け後の時間外取引で１６％超上昇した。

通期売上高は２１４億─２１５億ドルを見込む。従来予想は２１３億─２１５億だった。ＬＳＥＧがまとめたアナリストの平均予想は２１４億６０００万ドル。

通期の調整後１株利益見通しも、従来の１７．６０─１８ドルから１８─１８．２０ドルに引き上げた。

Ｄ．Ａ．デビッドソンのリサーチアナリスト、ギル・ルリア氏は「同業他社の足を引っ張っているＡＩによる締め出しにもかかわらず、アドビの事業は繁栄しているようだ。大手ソフトウエア企業の中でアドビが最も有利な位置にあると考えている」と語った。

第２・四半期（３─５月）の売上高は５３億１０００万ドルで、市場予想の５２億９０００万ドルを上回った。

デジタルメディア部門の売上高は３９億１０００万ドル。市場予想は３８億９０００万ドルだった。

調整後１株利益は４．４８ドル。市場予想は４．３９ドルだった。