中国人民銀行、排出削減向け低利融資延長 27年まで

　８月１１日、中国人民銀行（中央銀行）は企業の炭素排出削減を支援するため、金融機関に低利融資を行うプログラムを２０２７年末まで延長すると、国務院が発表した。写真は２０１８年９月、中国人民銀で撮影（２０２４年　ロイター/Jason Lee）

[北京 １１日 ロイター] - 中国人民銀行（中央銀行）は企業の炭素排出削減を支援するため、金融機関に低利融資を行うプログラムを２０２７年末まで延長する。国務院が１１日発表した。

この融資制度は２１年に開始。銀行に対し、適格融資の元本の６０％まで年１．７５％で資金を貸し出す。

政策目標を盛り込んだ声明では、中国の「グリーントランフォーメーション」を支援する税制・投資政策をまとめるとも表明。具体策は明示しなかったが、バッテリー駆動車、省エネ・節水家電、より環境に優しい建材の利用を促進する方針を示した。

また、３０年までに非化石エネルギー消費の割合を約２５％まで引き上げる目標も改めて表明。中国経済を３５年までに「完全にグリーンで低炭素な軌道に乗せ」、同年までに炭素排出量を減らすことが全体目標だと述べた。