グーグルが新製品発表会、ＡＩ統合深化の最新スマホなど披露

　８月１３日、米アルファベット子会社グーグルは新製品発表会で、人工知能（ＡＩ）との統合をより深化させたスマートフォン「ピクセル」の最新シリーズなどを披露した。写真は「ピクセル９プロフォールド」。カリフォルニア州マウンテンビューで１３日撮影（２０２４年　ロイター/Manuel Orbegozo）

Kenrick Cai　Max A. Cherney

[マウンテンビュー（米カリフォルニア州）　１３日　ロイター] - 米アルファベット子会社グーグルは１３日開いた新製品発表会で、人工知能（ＡＩ）との統合をより深化させたスマートフォン「ピクセル」の最新シリーズなどを披露した。

新たなＡＩ統合作業により、スクリーンショットに保存された情報を検索できるピクセル独自の機能などが追加され、アンドロイドの利用者はグーグルの生成ＡＩ「ジェミニ」をアプリ上に表示して質問への回答を得たり、コンテンツを生成したりすることが可能となる。

グーグルのリック・オスターロー上級副社長（デバイス・サービス担当）は「われわれは完全にジェミニ時代に入った」と語った。

今回登場した最新スマホ「ピクセル９」は、６．３インチ画面のモデルが最低価格７９９ドルと、従来機種に比べて１００ドル余り高い価格に設定された。６．８インチ画面の「ピクセル９プロＸＬ」とともに今月中に出荷を開始する予定だ。

カメラの性能をより高めた「ピクセル９プロ」と折りたたみ式の「ピクセル９プロ・フォールド」は９月に出荷される。

いずれの製品も１３日から予約ができる。

発表会では最新のスマートウオッチやワイヤレスイヤホンなども紹介された。

グーグルはこれまで新製品発表会を秋に開催してきたが、ライバル各社がＡＩ搭載端末の投入を急ぐ流れに乗り遅れないため、また特にアップルが最新のｉＰｈｏｎｅを発表する前というタイミングを狙って、今年は発表時期を前倒しにしたとみられている。

Ｔｅｃｈｓｐｏｎｅｎｔｉａｌの首席アナリスト、アビ・グリーンガート氏は「私はこれまで多くのグーグルイベントに参加してきたが、今回は手が込んでおり、完成度が高かった」と指摘。グーグルがＡＩの最前線にいることをアピールするものだったとの認識を示した。