マスターカード、脅威情報のレコーデッド・フューチャー買収
ロイター / 2024年9月13日 11時50分
9月12日、米クレジットカード大手マスターカードは、サイバー攻撃などインターネット上の脅威情報収集・分析を手がけるレコーデッド・フューチャーを26億5000万ドルで買収することに合意した、と発表した。写真はマスターカードのロゴとクレジットカード。ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで2021年7月撮影(2024 ロイター/Dado Ruvic)
Arasu Kannagi Basil
[12日 ロイター] - 米クレジットカード大手マスターカードは12日、サイバー攻撃などインターネット上の脅威情報収集・分析を手がけるレコーデッド・フューチャーを26億5000万ドルで買収することに合意した、と発表した。
レコーデッド・フューチャーの経営権を2019年に7億8000万ドル強で取得したプライベートエクイティ(PE)企業インサイト・パートナーズが売却する。
新技術の急速な普及とともにサイバーセキュリティー関連の脅威にさらされるリスクが高まり、ハッキングや身代金要求額ウイルス「ランサムウエア」などの攻撃を受ける企業が増え続けている。
こうした中でマスターカードは、生成人工知能(AI)技術を駆使してカードの不正利用検知能力を強化する取り組みを進めている。
その一環としてAI技術を脅威の特定に役立てているレコーデッド・フューチャーと既に提携し、カードが不正利用されている可能性が高いと警告しくれるサービスを導入していた。
マスターカードによると、今年同サービスを導入して以降で不正利用の発見率が前年比2倍になったという。
買収手続きは来年第1・四半期までに完了する見通し。
レコーデッド・フューチャーは世界75カ国で1900を超える顧客にサービスを提供し、この中には45カ国の政府も含まれている。
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