米グーグルＡＩジェミニは商標権侵害と提訴、使用禁止を請求

９月１１日、米アルファベット傘下で人工知能（ＡＩ）「ジェミニ」を展開するグーグルが、国内の小規模ＡＩ開発企業から「ジェミニ」の名称が商標権侵害に当たるとして使用禁止などを求める訴訟を起こされた。写真はジェミニのロゴ。５月撮影（２０２４年　ロイター/Dado Ruvic）

Mike Scarcella

[１１日 ロイター] - 米アルファベット傘下で人工知能（ＡＩ）「ジェミニ」を展開するグーグルが１１日夜、国内の小規模ＡＩ開発企業から「ジェミニ」の名称が商標権侵害に当たるとして使用禁止などを求める訴訟を起こされた。

グーグルが自社ＡＩの名称を従来の「バード」から「ジェミニ」に変更したのは今年２月。訴えた企業は２０１３年設立で、企業名は「ジェミニ・データ」。西部カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置き、対話型ＡＩ（ＡＩアシスタントプラットフォーム）を手がける。

ジェミニ・データは１１日夜、地元の連邦地裁に提訴し、商標権侵害と不正競争を主張。グーグルの「ジェミニ」使用禁止と、金額を明示しない損害賠償の支払いを請求した。

ジェミニ・データによると、連邦商標法に基づき「ジェミニ」の名称が自社ソフトウェア関連で保護されている。米国特許商標庁（ＵＳＰＴＯ）はグーグルが「ジェミニ」の商標登録を出願したものの、ジェミニ・データとの混同の可能性を理由に拒絶したという。