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米ボーイング、13日に北西部工場スト突入 96%がスト賛成

ロイター / 2024年9月13日 15時1分

 9月12日、米ボーイングの米北西部の工場従業員は13日から2008年以来となるストに突入する。ワシントンの国際機械工・航空機工労組で、労働協約への投票結果を待つ人々(2024年 ロイター/David Ryder)

Joe Brock David Shepardson

[シアトル 12日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングの米北西部の工場従業員は13日から2008年以来となるストライキに突入する。

ワシントン州シアトル近郊とオレゴン州ポートランドの工場従業員約3万人は12日の投票で、同社が労働組合と暫定的に合意した労働協約の拒否に94.6%が賛成、ストに96%が賛成した。

ストは13日の米太平洋時間午前0時(0700GMT)に開始される。

ストにより、慢性的な生産遅延と負債増加に苦しむボーイングにとって最も売れ筋のジェット機の生産が停止することになる。

ボーイングはコメント要請に応じていない。

米北西部の工場従業員が加盟するボーイングの最大労組、国際機械工労組(IAM)の交渉責任者、ジョン・ホールデン氏は記者団に対し、ストがいつまで続くのか、いつ交渉が再開されるのかには触れず、「できるだけ早く交渉のテーブルに戻るつもりだ」と語った。

全面的な労働協約の締結は16年ぶりとなる。

協約には25%の賃上げ、雇用契約締結時の3000ドルの賞与、次期商用機の製造を4年内に開始する場合にシアトル地域で行うという誓約が含まれている。

ホールデン氏によると、労働者側は今後3─4年について労組が当初提示した40%に近い賃上げを求めており、年次賞与がなくなることに対する不満も一部である。

ストの期間は不明だが、長期のストはボーイングの財務だけでなく、同社のジェット機に依存している航空会社や、航空機部品などを製造するサプライヤーにも重くのしかかるだろう。

08年のストライキでは、工場が52日間閉鎖され、1日あたり推定1億ドルの収益が失われた。

S&Pグローバル・レーティングは、ストの長期化はボーイングの業績回復を遅らせ、総合的な格付けに悪影響を及ぼす可能性があると指摘。S&Pとムーディーズはボーイングをジャンク級の1ノッチ上に格付けしている。

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