中国9月CPI減速、PPIは半年ぶり下落率 デフレ圧力高まる
ロイター / 2024年10月13日 13時3分
中国国家統計局が13日発表した9月の消費者物価指数(CPI)上昇率は鈍化し、生産者物価指数(PPI)は過去6カ月で最大の下落となった。中国政府は数々の景気支援策を発表しているが、さらなる対応を迫られそうだ。北京で1月撮影(2024年 ロイター/Florence Lo)
[北京 13日 ロイター] - 中国国家統計局が13日発表した9月の消費者物価指数(CPI)上昇率は鈍化し、生産者物価指数(PPI)は過去6カ月で最大の下落となった。中国政府は数々の景気支援策を発表しているが、さらなる対応を迫られそうだ。
9月のCPIは前年比0.4%上昇。8月(0.6%上昇)から減速した。ロイターのエコノミスト調査では横ばい0.6%上昇が予想されていた。
PPIは前年比2.8%下落。8月(1.8%下落)から予想以上に下落幅が拡大した。エコノミストの予想は2.5%下落だった。
CPIは前月比横ばい。8月、エコノミスト予想は0.4%上昇だった。
食品価格は前年比3.3%上昇で、8月(2.8%上昇)から加速した。半面、非食品価格は0.2%上昇から0.2%の下落に転じた。国家統計局によると、非食品部門では、エネルギー価格がさらに下落したほか、観光料金が航空運賃やホテル宿泊料金の一段の値下がりで上昇から下落に転じた。
変動の激しい食品価格と燃料価格を除いたコアインフレ率は0.1%で、8月の0.3%から低下。デフレ圧力が高まりを示唆した。
藍仏安財政相は12日の記者会見で、景気変動を抑制するカウンターシクリカル対策を年内にさらに打ち出す方針を示したが、景気刺激策の規模は示さなかった。
中国ウォッチャーは、過剰生産能力や消費低迷といった、より根深い構造的問題に真剣に取り組む必要があると指摘している。
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