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アマゾンAWSのAI用半導体、研究者に無償提供 エヌビディアに対抗

ロイター / 2024年11月13日 13時50分

米アマゾン・ドット・コムのクラウド部門であるアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)は12日、同社独自の人工知能(AI)用半導体の演算能力を、希望する研究者が無料で利用できるようにすると発表した。写真はパリで3月に撮影された同社のロゴマーク(2024年 ロイター/Benoit Tessier)

Stephen Nellis

[12日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムのクラウド部門であるアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)は12日、同社独自の人工知能(AI)用半導体の演算能力を、希望する研究者が無料で利用できるようにすると発表した。研究者の間で人気の米半導体大手エヌビディアに対抗する狙い。

AWSはAIモデル開発用半導体「トレイニウム」を利用したい研究者に同社のクラウドデータセンターの利用権を提供する。トレイニウムは、エヌビディアや米アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(ADM)、米アルファベットのクラウド部門の半導体と競合する。

AWSによると、米カーネギーメロン大学とカリフォルニア大学バークレー校の研究者がこのプログラムに参加している。同社はこのプログラムのために第1世代のトレイニウムを4万個用意する計画だ。

売上高で依然としてクラウド最大手であるAWSは、ソフトウエア開発企業がAI業務用に新しい半導体を活用しようとする中、マイクロソフトから挑戦を受けている。AWSでAI用半導体の事業開発を率いるガディ・ハット氏は、AWSはエヌビディアと異なる戦略を打ち立てることで、自社の半導体への注目を集めたいと述べた。

エヌビディアの半導体をプログラムする際、大半のAI開発者は半導体を直接プログラムするのではなく、エヌビディアの主力ソフト「クーダ」を使用する。AWSは自社の半導体の最も基本的な部分(命令セットアーキテクチャー)に関するドキュメントを公開して、顧客が直接半導体をプログラムできるようにする方針。

ハット氏は、インフラを使用し演算能力のレンタルに何十億ドルも支出している人々は、性能を向上させコストを削減するためのいかなる機会も活用するだろうと語った。

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