バイデン氏とトランプ氏が会談、中東問題の比重高く
ロイター / 2024年11月14日 6時3分
Jeff Mason
[ワシントン 13日 ロイター] - トランプ次期米大統領は13日、ホワイトハウスでバイデン大統領と政権移行を巡り会談した。来年1月20日のトランプ氏の就任に向け、両氏は円滑な政権移行を進める考えで一致した。
バイデン大統領は会談の冒頭、「スムーズな政権移行を期待している」とし、トランプ氏が必要とするものを確実に提供できるよう「全力を尽くす」と約束した上で「ようこそ、おかえりなさい」とトランプ氏を歓迎した。
トランプ氏は「政治は厳しく、多くの場合、あまり良い世界ではないが、今日の世界は良い」とし、「可能な限りスムーズに政権移行が行われることに感謝する」と応じた。
記者団は相次いで質問を飛ばしたが、すぐに退出するよう要請された。
ホワイトハウスのジャンピエール報道官によると、会談は約2時間に及び、「実質的なものだった」という。米国や世界が直面している重要な国家安全保障と国内政策の問題が議題となった。
サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)によるとバイデン氏は、ウクライナ支援が米国の国家安全保障上の利益になると強調。強く安定した欧州が米国を戦争に巻き込むのを防ぐと述べたという。
トランプ氏はニューヨーク・ポスト紙に対し、バイデン氏との会談で「中東についてかなり話し合った」ことを明らかにした。同紙は「われわれの現状について彼の見解を知りたかった。そして彼は私にそれを教えてくれた。とても親切だった」との発言を報じた。
伝統的に、現大統領は退任前に次期大統領をホワイトハウスに招待して会談を行う。トランプ氏は2020年の前回大統領選で自らの敗北を認めず、バイデン氏を招待しなかった。
バイデン大統領との会談に先立ち、トランプ氏は下院の共和党議員らと会合。「勝つことは良いことだ、下院は非常によくやった」とし、議員らの労をねぎらった。エジソンリサーチの予測によると、下院でも共和党が過半数の218議席に達する見通しとなった。
米大統領選でトランプ氏を支持した実業家イーロン・マスク氏が、13日午前に行われた下院共和党の会合にトランプ氏と共に出席した。
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