午前の日経平均は反落、上昇の反動広がり一時600円超安
ロイター / 2024年12月13日 12時31分
12月13日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比488円71銭安の3万9360円43銭と反落した。写真は株価スクリーンの下を歩く人。都内で2022年6月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
Mayu Sakoda
[東京 13日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比488円71銭安の3万9360円43銭と反落した。米株安の流れをきっかけに、前日まで4連騰した反動が広がった。前場を通して下げ幅を拡大し、一時600円超安となった。
日経平均は225円安で寄り付き、わずかに下げ幅を縮小したものの再び徐々に軟化し、一時601円銭安の3万9247円41銭まで下落した。前日までの4営業日での約750円上昇、一時的に節目の4万円を回復した反動が出たほか、週末要因も重しとなった。きょうは特別清算値(メジャーSQ)の算出があったため、主力株の株価は需給主導で上下に振れやすいとの見方もあった。
東証株価指数(TOPIX)は1.26%安の2738.05ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆6675億2600万円。東証33業種では、医薬品、サービス、機械、その他金融など31業種が値下がり、パルプ・紙、海運の2業種は値上がりした。日銀短観の大企業・非製造業のDI悪化を受けて、サービス関連はさえなかった。
短観について市場では「DIは悪くなかったものの、下期に回復が期待されていた企業の経常利益計画は引き続き弱く、底堅い企業業績を背景とした株高のシナリオが描きづらい」(SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長)との声が聞かれた。
12月日銀短観では、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス14と、悪化を見込んでいた市場予想に反し、小幅ながら2期ぶりに改善した。大企業・非製造業はプラス33と2期ぶりに小幅悪化した。
主力株は指数寄与度の大きいファーストリテイリングが2.6%安で日経平均を1銘柄で約137円押し下げたほか、東京エレクトロン、リクルートホールディングス、信越化学工業もさえなかった。半面、アドバンテスト、バンダイナムコホールディングスはしっかり。
前日に自社株買いを公表したラクスル、王子ホールディングスは東証プライム市場の値上がり率上位2位を占めた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが348銘柄(21%)、値下がりは1245銘柄(75%)、変わらずは51銘柄(3%)だった。
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