英GDP、10月は前月比-0.1% 20年以来初の2カ月連続減
ロイター / 2024年12月13日 18時15分
12月13日、英国立統計局(ONS)が発表した10月の国内総生産(GDP)は新政権の予算案発表を控えて前月比0.1%減少した。ロンドンの建設現場で2016年3月撮影(2024年 ロイター/Toby Melville)
Andy Bruce Suban Abdulla
[13日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が13日発表した10月の国内総生産(GDP)は新政権の予算案発表を控えて前月比0.1%減少した。
新型コロナウイルス流行でロックダウン(都市封鎖)が行われていた2020年3─4月以来初めて、2カ月連続のマイナス成長となった。
ロイターがまとめた市場予想は0.1%増だった。9月は前月比0.1%減。
サービス業は横ばい。製造業と建設業の生産は減少した。
リーブス財務相は声明で「今月の数字は期待外れだが、われわれは長期的な経済成長を実現するための政策を実施した」と述べた。
10月30日発表の予算案には、企業に対する大幅な増税が盛り込まれた。直接の影響は11月以降のGDP統計に反映される見通し。
ONSは予算案の影響は「まちまち」だったと指摘。予算案発表まで顧客が取引を手控えたとの報告があった一方、取引を前倒したケースもあったという。
GDP統計の発表を受け、ポンド/ドルは約0.25セント下落。市場は引き続き来年末までに25ベーシスポイント(bp)の利下げが3回前後実施されると予想している。
コンサルティング会社キャピタル・エコノミクスの英国担当チーフエコノミスト、ポール・デイルズ氏は「イングランド銀行(英中央銀行)は11月に利下げを実施している。今回の統計は12月の追加利下げを促すほどの弱い内容ではないと考えている。だが、統計発表前ほどの自信はない」と述べた。
ONSが発表した10月の貿易統計は、輸出と輸入がいずれも減少した。欧州連合(EU)向け輸出は、約1年ぶりに他の地域向け輸出を上回った。
NIESRのアソシエートエコノミスト、ヘイリー・ロー氏は「世界的な政策の不確実性が高まり、企業の信頼感が低下する中で、輸出環境が弱体化しており、最近発表された予算措置の影響によってさらに悪化した。これにより成長の勢いを維持できるかどうかについて懸念が生じている」と分析した。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1《追悼・渡辺恒雄さん》週刊ポスト記者を呼び出し「呼び捨てにするな、“ナベツネさん”と呼べ」事件
NEWSポストセブン / 2024年12月21日 16時15分
-
2オープンAIの新たな生成AI「人間並み」近づく…安全性を確認するため当面は研究者に限定提供
読売新聞 / 2024年12月21日 18時19分
-
3ゴーン被告「日産の内部はパニック状態」「ホンダはこの取引に押し込まれた」
読売新聞 / 2024年12月21日 18時30分
-
4車両生産で相互乗り入れ検討 ホンダ、日産にHV供給も
共同通信 / 2024年12月21日 16時3分
-
5「本当に就職に強い大学ランキング」トップ150校 卒業生が1000人以上で実就職率が高い大学
東洋経済オンライン / 2024年12月21日 7時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください