米財政赤字、1月は1290億ドルに拡大 25年度累計は過去最大

　２月１２日、米財務省が発表した１月の財政収支は１２９０億ドルの赤字で、赤字額は異例の低水準だった前年同月の２２０億ドルから急増した。写真はドル紙幣。ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで２０２１年２月撮影（２０２５　ロイター／Dado Ruvic）

David Lawder

[ワシントン １２日 ロイター] - 米財務省が１２日発表した１月の財政収支は１２９０億ドルの赤字で、赤字額は異例の低水準だった前年同月の２２０億ドルから急増した。給付金支給時期のシフトが影響したほか、社会保障、メディケア（高齢者向け医療保険）、利払いなどの支出が膨らんだ。

１月はバイデン前政権の財政運営を反映する最後の収支統計となった。歳入は前年比８％増の５１３０億ドル、歳出は２９％増の６４２０億ドルだった。

財務省によると、２月分の給付金８７０億ドルを１月末に支払ったことなど暦の影響を除いた調整後の赤字増加幅は２１０億ドルで、調整前の１０７０億ドルを下回った。

２０２５会計年度（２４年１０月─２５年９月）の１月までの累計では、赤字が前年同期比５８％増の８４００億ドルで過去最大となった。歳入は１％増の１兆５９６０億ドル、歳出は１５％増の２兆４３６０億ドルで、いずれも過去最大だった。