アイルランド、ロックダウンを5月5日まで延長

　４月１０日、アイルランドは新型コロナウイルス感染拡大抑制のため実施中のロックダウン（都市封鎖）期間を５月５日まで延長した。当初は４月１２日が期限だった。バラッカー首相（写真）は、封鎖は感染拡大の大幅な抑制につながっているが、終息にはなお努力が必要と述べた。３月２４日、ダブリンで撮影（２０２０年　ロイター/Steve Humphreys）

［ダブリン　１０日　ロイター］ - アイルランドは１０日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のため実施中のロックダウン（都市封鎖）期間を５月５日まで延長した。当初は４月１２日が期限だった。

バラッカー首相は、封鎖は感染拡大の大幅な抑制につながっているが、終息にはなお努力が必要と述べた。

アイルランドではバーやレストラン、生活維持に必要とされない小売店が閉鎖している。

首相は、５月５日以降、規制を緩和することが政府の「切なる希望」だが、実現の保障はないとし、緩和は徐々に行われるとした。

首相はテレビ演説で、「いまわれわれが取り組んでいるのは困難なことだが、結果は出てきている。これを続けなければならない。われわれは辛抱し、規律と決意を維持しなければならない」と述べた。

さらに、「今後２─３週間でどうなるかにかかっている。人々がわれわれの呼びかけにどう応えるか、どう行動するか次第だ」と述べた。

１０日時点のアイルランドにおける新型コロナウイルスの感染者は８０８９人、死者は２８８人。前日比の感染者の増加率は１週間前の１５％から９％に低下している。