中国の銀行、不良債権急増に備えるべき=銀保監会
ロイター / 2020年7月13日 9時7分
[北京 11日 ロイター] - 中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は11日、新型コロナウイルスによる経済への打撃を受けた不良債権急増に銀行は備える必要があるとし、一部の中小行で資産の劣化が加速していると警鐘を鳴らした。
銀保監会は、利益の伸びが急減速する銀行や、減益に陥る銀行も出てくると指摘。各行が最低限の貸倒引当金を計上した場合、銀行部門の利益は3500億元(500億ドル)以上減少すると試算した。
銀保監会のデータによると、中国の商業銀行の2019年利益は前年比8.9%増の2兆元だった。
6月末時点の不良債権残高は3兆6000億元、不良債権比率は年初から0.08%ポイント上昇して2.10%となった。
中国では、新型コロナによる経済的打撃を和らげるため、小規模事業者による融資の返済や利払いが猶予され、中央政府は金融機関に対し、今年は1兆5000億元の利益を断念するよう求めている。
中央政府は、地方政府が特別債発行で調達した資金を一部中小銀行の資本増強に充てることを認める方針も打ち出している。[nL4N2E9067]
銀保監会は、不動産や株式市場への違法な資金流入やシャドーバンキング(影の銀行)のリスク再燃について注意を促したが、詳細には触れなかった。
資産バブルを防止するため、資本フローの規制を強化するとともに、不動産投機を取り締まるとも表明した。
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