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中国人民銀、「ステルス」国債買い入れとの見方が浮上

ロイター / 2020年8月13日 18時45分

 中国中央国債登記結算が公表した7月の中国国債保有状況関するデータで「その他機関」の保有額が急増したことから、人民銀行が景気回復を支援するために国債を購入していたのではないかとの観測が浮上している。写真は人民元紙幣。2017年5月撮影(2020年 ロイター/Thomas White)

[上海/北京 13日 ロイター] - 中国中央国債登記結算(CCDC)が公表した7月の中国国債保有状況関するデータで「その他機関」の保有額が急増したことから、人民銀行(中央銀行)が景気回復を支援するために国債を購入していたのではないかとの観測が浮上している。

CCDCによると、通常月次ベースでほとんど変化がないその他機関の国債保有は7月に1964億9000万元増の1兆7900億元(2578億9000万ドル)となった。

その他機関には人民銀、財政省、政策銀行などが含まれるが、CCDCはどの機関の保有額が大幅に増えたか明らかにしていない。

中信証券の債券調査部門トップ、ミン・ミン氏はリポートで「人民銀が国債を購入した可能性はある」と述べ、人民銀が先週発表した第2・四半期の金融政策報告書で、金融・財政政策が連携し円滑な国債発行を実現すべきと主張したことを理由に挙げた。

人民銀は国債を直接引き受けることを禁じられているが市場で買い入れることはできる。

上海に拠点を置く証券会社の国債部門幹部は「仮に人民銀がバランスシート上に国債を保有すれば独立性が損なわれる恐れがある」との見方を示し、人民銀が国債を直接買わずに保有する手段は数多くあると指摘した。

華宝信託(上海)のエコノミスト、ニー・ウェン氏は人民銀が金利水準をコントロールするために他の機関を通じて市場に介入した可能性があるが、外国機関が仲介者を通じて国債を買った可能性も否定できないと述べた。

人民銀はコメントの要請に応じていない。バランスシートに関するデータは月内に公表される予定。

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