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米政府支援のコロナワクチン候補、承認は11月以降に=衛生当局者

ロイター / 2020年8月14日 8時20分

8月13日、米国立衛生研究所(NIH)のフランシス・コリンズ所長は、トランプ政権のワクチン開発促進策「オペレーション・ワープ・スピード・プログラム」が支援する新型コロナウイルスのワクチン候補について、大規模な臨床試験(治験)に時間が必要になることから、11月よりも前に規制当局の承認を得る可能性は低いとの見解を示した。写真はワクチンのイメージ画像。4月撮影(2020年 ロイター/Dado Ruvic)

[13日 ロイター] - 米国立衛生研究所(NIH)のフランシス・コリンズ所長は13日、トランプ政権のワクチン開発促進策「オペレーション・ワープ・スピード・プログラム」が支援する新型コロナウイルスのワクチン候補について、大規模な臨床試験(治験)に時間が必要になることから、11月よりも前に規制当局の承認を得る可能性は低いとの見解を示した。記者団との電話会見で述べた。

ワクチンの安全性や効果に関する十分なデータを収集し、幅広い利用が承認されるには、少なくとも1万人規模の治験が必要になる可能性があるという。米国の後期治験は最大3万人を対象にすることを目指している。

同所長は「科学的な知識に基づくと、食品医薬品局(FDA)がそのような判断を下すことができるようになるのは10月1日よりもかなり後になるとみられる。おそらく11月か12月になる可能性が高いと思う」と語った。

また、政権が支援するワクチン候補6つのうち、少なくとも1つは年末までに安全性と有効性が示されると確信していると述べた。

トランプ大統領は6日、大統領選が行われる11月初旬までに新型コロナウイルスワクチンが実用化される可能性があると述べ、政権の専門家よりも楽観的な見方を示した。

コリンズ所長は、米国で最初に生産されるワクチンは合併症リスクの高い患者や医療従事者といった最も必要とする人に供給されるとした。

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