シスコシステムズ1─3月売上高・利益が予想超え、在宅勤務で需要増
ロイター / 2020年5月14日 10時2分
米ネットワーク機器大手シスコシステムズが5月13日発表した第3・四半期(1─3月)決算は、売上高と実質利益が市場予想を超えた。新型コロナウイルス感染防止対策として、在宅勤務や各種インターネット利用に必要な同社製品への需要が高まった。2018年4月3日、パリで撮影(2020年 ロイター/Philippe Wojazer)
[13日 ロイター] - 米ネットワーク機器大手シスコシステムズ
売上高は前年比8%減の120億ドルだったが、リフィニティブのアナリスト予想平均の117億ドルを上回った。一時的要因を除く1株利益は0.79ドル、アナリスト予想平均は0.69ドルだった。
チャック・ロビンス最高経営責任者(CEO)は「パンデミックにより、かつてないスピードと規模で世界中の企業が事業のデジタル化を進め、従業員のテレワークを後押ししている」と述べた。
同社のビジネス向けビデオ会議アプリ「ウェブエックス」の利用も増えたが、同アプリを手掛ける部門の売上高は減少した。ただ、これについて幹部らは、ウェブエックス事業が力強い伸びを示す一方で同部門が提供する旧型ソフトウエアの販売が減少したためと説明した。
第4・四半期の売上高見通しは前年比8.5─11.5%減の114億7000万-118億6000万ドルと通常よりも幅広い予想範囲となった。アナリストは118億2000万ドルと見込んでいる。
同社幹部らはコーポレートキャンパスの敷地内に最新世代のWifiを導入するなどといった大規模な顧客向け事業が特に小売りセクターなど新型コロナで打撃を受けている業界で延期になるケースが出ていると指摘した。
また、ケリー・クレイマー最高財務責任者(CFO)はロイターに対し、欧州の第5世代(5G)移動通信システム機器メーカーのノキア
両社を巡っては米当局者らが今年に入り、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]に対抗するため、米企業による買収を検討すべきとの見解を表明。ロビンスCEOは2月の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、これを否定していた。
クレイマーCFOはロイターに対し、シスコは基地局向け機器ではなく、データのルーティング機器やソフトを提供することで5G通信網から利益を得ることが可能との見解を示した。
同CFOは「この分野にはまだ参入していない。必ずしも採算性の高い分野ではない」と指摘。「この分野で買収を行う場合、当社がソフトウエアの分野で行ってきた路線に沿ったものになるだろう」と語った。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1「トヨタが日本を見捨てたら、日本人はもっと貧しくなる」説は本当か
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月24日 6時20分
-
2「平気でウナギを食べる人」が知らない資源の実態 ウナギをいつまでも食べ続けるためには
東洋経済オンライン / 2024年7月24日 11時30分
-
3ドンキの「着るクーラー」昨対比3倍以上の売れ行き、人気のワケは?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月24日 11時36分
-
4普通免許OKのトラック=運転手不足に対応―いすゞ
時事通信 / 2024年7月24日 15時56分
-
5危険な暑さ…千葉で39度も 「長袖」で対策? 直射日光防ぎ、「冷感」「放熱」猛暑対策に特化【Nスタ解説】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年7月23日 23時6分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)