米アトランタ、警官が黒人男性射殺 抗議デモ広がり放火も

　米南部ジョージア州アトランタ市で６月１２日夜、ハンバーガーチェーン「ウェンディーズ」のドライブスルーエリアで黒人男性が警察官に銃撃されて死亡、１３日の抗議デモで参加者の一部が同レストランに放火する事態となった（２０２０年　ロイター/Elijah Nouvelage）

［１３日　ロイター］ - 米南部ジョージア州アトランタ市で１２日夜、ハンバーガーチェーン「ウェンディーズ」のドライブスルーエリアで黒人男性が警察官に銃撃されて死亡、１３日の抗議デモで参加者の一部が同レストランに放火する事態となった。

同市のケイシャ・ランス・ボトムズ市長は、地元警察のトップが１３日、辞表を提出し、受理したと明らかにしている。

射殺された男性は、レイシャード・ブルックスさん（２７）。地元警察によると、１２日、同ドライブスルーエリアの列に並んでいた車の中で居眠りしている男性がいるとの通報があり、駆けつけた警官が飲酒の疑いでブルックさんを拘束しようとした。

近くにいた人が撮影した動画によると、ブルックさんは警官２人ともみ合いの末、警官からテーザー銃（スタンガン）とみられるものを奪って逃亡した。

監視カメラの映像によると、逃げながらブルックさんは振り返り、手にしていたものを警官に向けたが、その直後に警官の１人がブルックさんに発砲した。

地元検察当局は、この事件の調査に着手したと説明した。