中国の対豪投資額、2019年は前年から半減＝報告書

［メルボルン　１３日　ロイター］ - オーストラリア国立大学の報告書によると、２０１９年の中国の対豪投資額は前年から半減した。新興市場向け投資へのシフトのほか、中国国内でのオーストラリアとの取引に否定的な見方が影響した。

投資額は２５億豪ドル（１８億米ドル）と、２０１８年比で約４７％減少。１６年に付けたピークの１５８億豪ドルから３年連続で減少した。

報告書は「１９年の投資減少は、中国の対外投資フローの減少と同時期に起きたことだが、オーストラリア向けのフローの方が減少幅が大きかった」とした。

業種別では中国からの投資の減少が特に大きかったのは鉱業、不動産、商業用不動産、製造業、農業だった。一方、建設、教育、金融は投資が小幅に増えた。

中国はオーストラリアにとって最大の貿易相手国。ただ、両国関係は今年、悪化し続けている。