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習主席、深セン特区40年で演説 財産権と企業家の保護強化を表明

ロイター / 2020年10月14日 16時32分

 10月14日、中国の習近平国家主席(写真)は、深センで財産権と企業家の保護を強化する方針を明らかにした。写真は北京で5月撮影(2020年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)

[深セン(中国) 14日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は14日、深センで財産権と企業家の保護を強化する方針を明らかにした。深セン経済特区設置40年を記念し演説した。

習主席は、深センを「奇跡を成し遂げた」と称賛し、「果敢に発展を実行して境地を切り開きトップを目指さなければならない」と述べた。

中国の高成長をもたらした改革の実験場である深センについて、中国がグローバルな経済大国として台頭したことのシンボルだと評価。深セン政府は改革を追求するさらなる余裕を得るとしたほか、「力強い社会主義国にとってのモデル都市」になるだろうと述べた。

深セン政府は11日、外資の流入を増やし、海外人材を誘致するほか、エネルギーや通信を含む分野で官僚主義を改める計画を公表した。

習主席はまた、保護主義や単独行動主義の拡大に伴う世界経済の「混乱」も示唆。国内消費への依存度を高めると同時に海外からの投資を呼び込む「双循環」モデルを推進する考えを強調した。

深センでの演説に先立ち、習主席は付近の都市である潮州と汕頭(スワトウ)を訪問。産業の高度化とイノベーションを強く訴えた。

この行事には香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官やマカオの賀一誠行政長官が出席し、習主席の演説に聞き入った。

習主席は、香港・マカオ、台湾、華僑との交流を深め、「母国への帰属意識を強める」ことを訴えた。

*内容を追加しました。

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