韓国、15日から首都圏の学校を閉鎖 年末までオンライン授業に

　１２月１４日、韓国は首都ソウルおよびその近郊の学校に対し、１５日からの一時閉鎖を指示した。写真はオンライン授業を録画する教師。ソウルで４月撮影（２０２０年　ロイター／Heo Ran）

［ソウル　１４日　ロイター］ - 韓国は首都ソウルおよびその近郊の学校に対し、１５日からの一時閉鎖を指示した。今月末までオンラインで授業を行う。社会的距離政策の厳格化にもかかわらず新型コロナウイルスの感染再拡大に歯止めがかかっていないことを受けた。

学校の閉鎖は、実質的なロックダウン（都市封鎖）となる社会的距離政策の「フェーズ３」につながる可能性もある。

丁世均首相は「フェーズ３」への移行には状況の慎重な見極めが必要だとしながらも、保健当局者との会合で「関係省庁や地方自治体、専門家らの意見を考慮して必要と判断した場合、政府は『フェーズ３』への引き上げを躊躇（ちゅうちょ）しない」と述べた。

疾病予防管理庁（ＫＤＣＡ）によると、１４日に報告された新規感染者は７１８人。過去最多となった前日の１０３０人からは減少した。新規感染者のうち６８２人が市中感染だった。

新規感染者の大半は首都ソウルや隣接する港湾都市・仁川などで報告されている。

国内の累計感染例者数は４万３４８４人、死者は５８７人となった。

「フェーズ３」の措置が実施されれば、必要不可欠とされる事業の従事者以外は通勤が禁じられ、集会も１０人までに制限される。